運送業を軸に多角化経営、地域密着サービスを展開

登場人物(2022年7月取材当時)
サザントランスポートサービス株式会社　取締役社長　片岡 健治様
サザントランスポートサービス株式会社　営業部部長 兼りんくう営業所部長　三宅 靖様
ＵＤトラックス株式会社　大阪湾岸南地域営業部　カスタマーアドバイザー　田畑 智成
ＵＤトラックス株式会社　堺カスタマーセンター　サービスアドバイザー　北出 和利

創業明治43年という長い歴史を持つ、サザントランスポートサービス株式会社様。近畿地域を中心に幅広いネットワークを築き、貨物運送をはじめ国際航空貨物や旅客サービスまでも取り扱う多角的経営が強み。多くの顧客から同社が選ばれてきた経緯、そしてＵＤトラックス車両を多数導入いただいているその理由について、当社の田畑と北出が、社長の片岡様、部長の三宅様にお伺いしました。

「2024年問題」を目前に長距離運送の廃止を決断

(田畑) 片岡様は社長に着任されて６年目になりますが、現在経営課題として重要にとらえている項目はございますか。

(片岡) ここ数年ですと、労務環境の問題があります。ご承知の通りトラック運送業ではドライバー不足が深刻化しており、弊社でも、超過労働の解決が問題になっていました。どこの運送会社さんもそうですが、「2024年問題」の残業規制が厳しい現実としてあります。この６年間でコンプライアンス経営の体制を構築し、長時間労働を解消。従業員が法令を遵守することの重要性を実践してきました。その結果、おかげさまでこの経営課題はすでに是正され、健全経営を維持できていると自負しています。

(田畑) どのように経営課題を改善、是正されていったのでしょうか。

(片岡) まず、長距離運送をやめて労働時間の適正化を図り、主軸業務である航空貨物輸送と一般貨物輸送はキープしつつも、会社全体の事業ポートフォリオを変更しました。今でも四国や九州など、長距離運送業務のお声がけはありますが、労働時間の許せる範囲内で受注し、こぼれてしまう分は協力会社のネットワークを頼って外注しています。幸いにも、営業エリア内の沿線に関西国際空港が建設されたため、荷役として貨物のハンドリングサービスや旅客サービス事業を推進することができました。結果として、現在はトータルロジスティクスを踏まえた「総合物流企業」としての価値提供を経営方針とし、地域密着型のサービスを展開しております。

サービスの質とスピード感ＵＤトラックスに大きな期待

(田畑) 車両管理窓口のご担当でもある三宅様、ＵＤトラックスについてのご評価はいかがでしょうか。

(三宅) トータルロジスティクスの事業サイクルを回すには、どうしてもスピーディな対応と日々の安定稼働が必要になります。現在、ＵＤ車両は60台ほどになります。以前は他メーカーさんのトラックもあったのですが、徐々にＵＤ車両の方にスイッチしています。田畑さんにはいつも迅速にご対応いただき、助かっていますね。

(田畑) 嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございます。導入に当たっての基準はございますか。

(三宅) 基本的に、大型車だとＱｕｏｎ、中型車だとＣｏｎｄｏｒを発注しています。最近では協力会社などの業務拡大に合わせて、パワーゲート付きのＣｏｎｄｏｒの需要が増えており、田畑さんの素早いフットワークで即納対応をしていただいております。やはり、私どもの仕事はスピードが求められますので、納車時間が短いことで、お客様のご要望にすぐ応えることができることは、とても重要です。

(田畑) 御社をご訪問する際には、必ず弊社の車両在庫状況と、架装を含めた納期を念頭に入れ、ご相談があればすぐにでもタイミングをお答えできるようにしています。ご要望に応じて、どれだけ早く納車できるのかを常に心がけております。

ＣＡとＳＡの連携サポート二人三脚の綿密な対応姿勢

(田畑) 本日はＳＡ（サービスアドバイザー）の北出もおります。アフターサービスについてのご意見などは、ございますでしょうか。

(三宅) 弊社では、堺カスタマーセンターの北出さんの信頼度が絶大ですね。頻繁にご来社いただき、車両状況を見てもらっています。様々な車両に関する相談にものっていただき、早朝や夜間の緊急対応で救われたことが何度もございます。

(北出) 堺カスタマーセンターのＳＡは４人在籍しており、私がサザントランスポートサービス様の専任担当になります。ＵＤ車両60台、数カ月ごとに定期点検と車検で入庫するので、御社の事業所に随時訪問して、車検が近い車両があれば日程調整、修理箇所があれば内容の確認を行います。やはり第一には、お客様の車両の稼働を止めないこと。そして、決められた期日内で品質の高い作業を実施できるよう、常に心がけています。

(三宅) 以前、冷凍車に医薬品を積んでいた際、ファンベルトが切れてしまったアクシデントがありました。そのままでは莫大な損害費用が発生するところ、急ぎご連絡させていただき、即対応で修理していただきま
した。営業時間外にもかかわらず緊急対応していただき、その後の素早い対応を含め、弊社にとってはとてもありがたく頼れる存在です。

(北出) 不測の事態が起こらないよう、不安の芽を早く摘むのがＳＡの役割で、迅速に対応するのが私どもの強みです。ＳＡの私は車両導入時のことは専門外です。逆に、ＣＡの田畑は整備に関して明るいわけではありませんが、２人が常に準備を万端にしていることで、車両の生涯にわたり一気通貫して素早いご対応ができるかと思っています。

(田畑) ＳＡとの間で密に情報を交換し、お客様の状況についても、都度連携しています。先日も北出からの話を受け、新しいソリューションご提案に関して、 三宅様にご連絡させていただきました。

現場力の強化を支援するＵＤアクティブステアリング

(田畑) ＵＤアクティブステアリングの評価や乗車の印象はいかがでしょうか。

(三宅) ＱｕｏｎのＵＤアクティブステアリング搭載車が、いま３台稼働しています。感想としては、操作性が軽いの一言。昔の操縦イメージを持っているので、慣れるのに少し時間がかかりそうでしたが、昨今のトラックは、こんなにもラクな操作になったのかと驚いています。他のドライバーの印象や評価もやっぱり同じですね。最初は戸惑うところがあったみたいですが、慣れてしまえば、断然操作しやすいという高評価です。弊社の営業所が建っている場所は狭路が多いので、このステアリングだと曲がりやすく入りやすい。また着荷の時なども、積み込みや荷下ろしがしやすい利点があります。今後の業務形態にもよりますが、４軸低床車の導入に関しては、ＵＤアクティブステアリング搭載車をぜひ発注していきたいと考えています。加えて、安全･燃費性能がより向上したものや、環境問題を配慮した新型車が出るとありがたいですね。

労働法令を守ってさらに躍進ＵＤトラックスがサポート

(片岡) 弊社着任後６年目ですが、事業所車両は50台から、全70台に増えました。ＵＤトラックスさんにはこれからもサービスの質とスピード感を維持して弊社の安定稼働を支えていただければと思っています。弊社としては今後、航空貨物輸送と一般貨物輸送を主軸に、労働法令のルールを守りながらさらに業務拡大をしていく意向です。先にも言いましたが、タイムリミットが迫る「２０２４年問題」に対して、すでに弊社ではこの６年間で対応が終わりました。次のステップに向かうために、完成された現在の事業サイクルをさらに推進させていきたいと思っています。

(田畑) アフターサービスを含め、弊社を高くご評価していただきありがとうございます。サザントランスポートサービス様の日々の安定稼働をしっかりと維持するためにも、ＳＡの北出ともども、今後も様々な価値のあるご提案をさせていただければと思います。片岡様、三宅様、本日は誠にありがとうございました。