Press release
November 05, 2024
いすゞとUDトラックス、新東名高速道路で自動運転大型トラックの公道実証を開始
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トラックが物流の主役になると、輸送業界のニーズは多様化した。製造業では単一製品の大量生産から多品種少量生産に進み、流通業界では生鮮食品や冷凍食品を運ぶコールドチェーンが普及してきた。
これにあわせて、多種類の工場資材や生活用品、食品などを経済的・効率的に輸送する中型トラックの需要が高まってきた。そこに、1973年にオイルショックが発生したことで、燃費効率の良い中型トラックを求める声が高まった。当社は、これに応えて、4~4.5トン積みの中型トラックの開発を進め、1975年5月に「コンドル」のブランドで発売した。
コンドルには、UDエンジンで培った独自の渦流室式を採用することで高効率・高馬力を実現した4サイクル直列6気筒ディーゼルエンジンED6を搭載した。その後、1977年には、ターボ付直接噴射式ディーゼルエンジンとして170馬力を生み出したFD6Tエンジンを搭載している。キャブも、ワイドなフロントウインドウ、三角窓のないサイドウインドウを採用して高い視認性を確保し、ユーザーから乗用車に近い感覚で運転できる操作性の良いトラックとして好評を得た。1993年のフルモデルチェンジでは、エアロフォルムデザインを採用してフルモデルチェンジした「ファインコンドル」がデビューした。
ファインコンドルシリーズは、優れた走行性能に加えて、排気ガスを低減し、ABS(アンチロックブレーキングシステム)、エアバックの採用など安全対策を進め、新しい時代にふさわしいトラックとして高い評価を得た。2002年には、ディーゼルエンジンとモーター駆動で走る世界初の「キャパシターハイブリッドトラック」を発売している。